住民エゴというけれど。(第3回説明会の感想)


第3回の住民説明会が11月27日にありました。もう1ヶ月も前の話なので、少し記憶が薄れてきているのですが、今回の説明会での記憶に残ることといえば、「緑をもっと残してほしい」という住民の要望に対して、東急が「それは住民エゴ」と発言していたことでしょうか。

たしかに、東京23区内という緑が少ない都会において、これまで緑が残ってきたからといって、その緑の保全のために近隣住民がお金を出してきたわけではないですし、お金以外の保全活動に協力してきたわけでもありません。たまたまそういう緑溢れる土地を所有していた人がこれまで土地を売らずにきたので、塀越しとはいえ長年に渡って毎日木々を見ることができたというのは、コンクリートのビルが林立するだけの街に住む人から比べれば、これまでは単に恵まれすぎていただけと言われることなかもしれません。

でも、工場の跡地のような所にマンションを建設するのはわけが違うと思うのです。いくら所有者から買い取ったとはいえ、全く好き勝手にマンションを建ててよいということにはならないと思います。「緑をもっと残して欲しい」というのを「住民のエゴ」というのなら、こういった貴重な緑を全て丸裸にし好き勝手なマンションを建てるというのは、自分たちの利益のことしか考えない「企業エゴと言えるのではないでしょうか。


絶対高さ制限? そんなの知るか!


現在大田区では遅ればせながら「絶対高さ制限」を定める条例を導入しようとしています。大田区がパブリックコメントに提示した案によれば、今回のマンション建設予定地では、基本的には環八沿いのところは高さ30m、環八から30m以上離れているところは高さ20mで、建物の高さが規制されます。そういうところに東急は、高さ40m弱の13階マンションを建てようとしているわけです。

もっとも、現在の絶対高さ制限の条例案では、今回の土地は広さが5,000㎡以上あるので、高さの規制が緩和され、20mという高さの制限があっても1.7倍の34mの高さのものが立てられるというある種の抜け道があるのですが、いずれにしろ今回のマンションは近々建築申請をしてそれが通ってしまえば、あとから条例が施行されても業者としてはそんなのどうでもよいというわけです。ただマンションが古くなって建て替えしようとしたときには、条例に適合しない「不適格建築物」となるので、全くそのままの形では建て替えられなくなるので、当然マンション購入希望者には重要事項として説明しなければいけない情報になるそうです。

いずれにしろ今はない法律なので、そんなものをいちいち考慮する必要はないと考えるのは、まあマンション業界としては常識なんでしょう。そういった規制が検討されているからそれに予め適合するような建物をしようなんて気はさらさらなさそうです。

以前書いたように、説明会での説明の態度からして、東急としては、今の法律に違反していなければ文句は言わせないというスタンスです。自らが沿線の開発に責任をもち、行政とともにそういった町づくりを主体的に進めようなどという気概は全く感じられません。

東急グループの祖である渋沢栄一が知ったら、さぞかし嘆くことでしょう。


関連サイトに関する固定ページを新設


本サイトの内容に関連する情報を掲載しているサイトのリンクページを作りました。

(1)ブランズシティ久が原関連ページ

こちらは、「(仮称)ブランズシティ久が原」に関連したサイト、ページの情報です。

(2)東急不動産が各地で起こしているトラブル

こちらは東急不動産を始めとする東急グループ各社が起こしているトラブルに関連した情報を扱っているサイトの情報です。

それにしても、東急不動産ってすごい会社です。ネットで検索すると、あまりにも多くのページが検索されて、とても短時間では読みきれません(笑)。


「鵜の木」なのに「久が原」


今回はマンションの名前についてです。最終的な名前は決まっておらず、まだ仮称となっていますが、今回のマンションは住所が鵜の木なのに、「ブランズシティ久が原」なんですよね。鵜の木に住んでいる住民としてはちょっと悲しいですが、「鵜の木」よりも「久が原」という名前がついている方がマンションが高く売れる(売りやすい)からなんでしょうね

でも前回の記事で書いたように、他の不動産会社ならいざしらず、鵜の木のある多摩川線と久が原のある池上線の両沿線を自ら開発してきた東急さんが、鵜の木の地に「久が原」という名前のついたマンションを作るって、一体何を考えているんでしょうね。全く理解できません。

そういえば、もっと高そうな名前の土地が東急沿線にはあります。ご存じ「田園調布」です。実は鵜の木の隣駅である沼部の近くに「田園調布本町」という地名のところがあるんですが、このあたりのアパートやマンションにもきっと「○○田園調布」というのが多いんでしょうね。でもその場合は、一部とはいえ町名にちゃんと「田園調布」が入っているので許せなくもないですが、今回の場合はどう考えても無理がありますよね。それに、かえって貧乏くさくないですか。本当は正真正銘の久が原に住みたいのに、家賃が高いとか販売価格が高いので住めなくて、かわりに名前だけ「久が原」とついた鵜の木のマンションに住むなんて。

自分だったら、そんな住所で知人に年賀状出したくないですけど、今はそんなことを気にする人はいないんですかね?


本当に東急グループの会社?(第2回説明会の感想その2)


「(仮称)ブランズシティ久が原」の第2回住民説明会では、住民のどなたかが東急グループのCSRについて話をされていました。それで気になって東急グループのホームページを見てみたのですが、実に立派なことが書かれています。さすが一流企業は違いますね。

今回のマンション建設の関係で特に気になったところは、グループのホームページのトップに出てくるこちらと

キャプチャ1

出典:http://tokyugroup.jp/

CSRへの取り組みというページの中にある「地域との共生」というところでしょうか。特にこの「地域との共生」では、「地域に密着し、地元と協力し合っていく関係の構築を目指しています。」と書いてありますが、近隣住民から猛反発を食らうような計画をごり押ししようとしている会社が、本当にこのCSRをかかげる東急グループの会社なのかと思ってしまいました

キャプチャ2

出典:http://www.tokyu.co.jp/company/csr/

そもそも多摩川線というのは昔は目蒲線と呼ばれていたわけですが、東急電鉄のHPに書かれている沿革にもあるように、東急グループとともに歩んできた場所であり、沿線の開発に関しては自らがけん引してきたという自負がある土地だと思いますし、それなりの社会的責任を感じて開発をしなくてはならない地域だと思います。ところが今回計画されているマンションは、たまたま土地を購入できてしまったので、事業として赤字にならないようにしないといけないという考えだけで動いているようにしか見えません。東急グループとして今後沿線をどう発展させていきたいか、その中で今回のような大規模な土地ではどういう開発をすべきなのか、そういう哲学が感じられないのです。これなら、別に他のディベロッパーがやる開発と何ら違いがありません

当社の歴史は、1922年9月2日の「目黒蒲田電鉄株式会社」の設立に始まります。目黒蒲田電鉄は、1918年に田園調布・洗足などの街づくりのために設立された「田園都市株式会社」の鉄道部門を分離独立し、発足したもので、その後、同社を合併、さらに池上電気鉄道、東京横浜電鉄などを吸収合併し、鉄道業の基盤を固めていきました。
そして、逐次、沿線開発という事業趣旨から、流通事業、開発事業、観光サービス事業、文化事業などを付随して誕生させ、現在の東急グループの基礎を築いてきました。
出典:http://www.tokyu.co.jp/company/outline/history.html

さて、最後に上のCSRの話に戻りますが、東急グループとしてはこういう立派なCSRを掲げていながら、そのグループ企業である東急不動産には、そのCSRを真摯に実行する意思はないようです。そして東急グループも、東急と言う名前はついているものの、グループ企業に対してのガバナンスが働いていない烏合の衆になってしまっているように思えます。この先東急グループがどういうふうに漂流していくのか不安でなりません。こういう会社がグループ企業に入っているようだと、この立派なCSRの文言もそのうち変更されるかもしれませんが。


蚕棚(カイコダナ)で人生を極める?


そういえば昨日ツイッターでつぶやいたブランズの車内広告の件です。その後ふと思い出したのですが、第1回の住民説明会の際に、東急の説明したマンションのことを「まるで蚕棚のようだ」と称した住民の方がいらっしゃいました。

私はそれまで蚕棚なんて言葉は聞いたことがなかったので、文字通りの「蚕を飼うための棚」という本来の意味があって、それから転じて狭い住まいというような意味かなと思ったのですが、「何層か棚状に重ねて設けられた寝床」というような意味もあるのだそうです。Webで検索すると写真も出てきますが、それを見ると最初に想像したよりもっと厳しい言葉のようです。

私は建築関係の仕事をしているわけではないので、図面をみただけでは蚕棚かどうかという判断ができるほどの知識はありません。総戸数が300戸近くの大規模マンションなので高級マンションではないくらいは分かりますが、あとは3LDKで○千万円といった値段が出てきて、相場よりちょっと高そうとか安そうくらいの判断ができるくらいです。

なので計画中のマンションを蚕棚のようだという形容が妥当なのかは分かりませんが、昨日電車の中で見たブランズの広告に書かれていた「人生を極める住まい」との間には随分と大きなギャップがあるものだなと感じた次第です。


法律さえ守っていればOK?(第2回説明会の感想)


第2回の住民説明会が11月15日にありました。

第1回の説明会での東急側の説明でも感じられたのですが、基本的な彼らのスタンスは「法律は守っているんだから文句はないだろう」というものです。

近隣住民としては、森の木々が全て伐採され目の前にいきなり高さ40mの壁ができるということにショックを受け、少しでも緑を守ってほしいとか、もう少し高さを下げることはできないかとお願いしたわけですが、説明会はそもそも会社側が自分たちの考えを説明する場であって住民と何かを相談する場ではないし、計画そのものは代表的な日陰の問題を中心として全て法的にはクリアしているので基本的に再考の余地はないというわけです。

でも、説明会で住民のどなたかがコメントしていましたが、法律を守るのは最低限のことであって、法律で決められたことを守ってされいれば何をやってもよいという考え方は今の時代では通用しなくなっているわけです。東急さんはそのあたりのことを認識されていないんですかね?


ちゃんと作れるのな?(第1回説明会の感想)


11月4日に第1回の住民説明会がありました。東急側の説明者は、東急不動産の担当者が1名、それに今回のマンション建設の諸事業務を実質的に行う企画会社とも言うべき会社の担当者2名、さらにマンションの設計を行っている会社の担当者2名でした。冒頭、東急不動産の人から簡単な挨拶があったあと、いきなり図面を用いてのマンションの説明がスタートしました。

自分はマンション建設の住民説明会って参加するのは今回が初めてなので他との比較ができないのですが、最初に今回のマンションのコンセプトの説明があるのかと思ったのですが、それがなかったのは意外でした。こういう立地条件の場所なので、こういう人に買ってもらうことを想定して、こういうマンションを作ろうと考えている、といったような基本的な企画があって、それを具体化するとこういうプランになるといった考え方はないんですかね。住民説明会に参加している人間がマンションを購入することはないと最初から決めつけているのかもしれませんが、マンションって結構その土地の人も買うので、だからこそ大抵最寄駅の駅前なんかでチラシやティッシュを配るんじゃないですか。近隣の人が、今の住まいから是非移りたいと思えるような素晴らしいプランを自慢げに説明してくれるんじゃないんですね。日陰がどうのこうのとか工事の騒音や振動がどうこうといった住民にかかる迷惑の可能性をいきなり聞かされたんじゃ、文句をつけてくれと言っているような気がするんですけどね。

というような感じで、マンションができるとどういうところが日陰になるかという説明に突入したのですが、ある参加者の方が怒りだしました。こんな説明じゃ分からんと。

参加者の手元にはそれぞれA3サイズで数枚の図面が配られたのですが、200人近く入ろうかという会場なのにプロジェクターもなく、説明者が口で説明するだけなので、たしかに初めて聞くような人には、そもそもどこを説明しているかすら分からなかったと思います。

そこでまず感じたわけです。この人たちは、本当に大規模マンションを建設した経験があるのだろうか、と。

それまでに何度か同じような説明会をやっていれば、毎回問題になるようなポイントというのが当然あるはずで、それに対する対策は事前に準備して同じ轍を踏まないようにして、なるべく滞りなく仕事を進めるのがプロではないかと思うわけです。そういう意味で、今回の住民説明会でプロジェクターもなしに住民に理解してもらう工夫が全くない説明会をしているところからして、その業務遂行能力がかなり怪しい気がしてしまいました。

そうでないとすれば、今回の近隣住民は多少いいかげんなことをしても文句を言わないだろうと舐められているということですかね?


計画概要


この「(仮称)ブランズシティ久が原」が計画されている土地は、天明さんという昔から地主さんが所有していたところなのですが、相続が発生したらしく、それを今回東急不動産が他の企業を抑えて落札したようです。敷地面積は約8,700㎡。

下の写真は、グーグルマップの表示を切り取って使わせていただいておりますが、これまで、この敷地には家は1軒しか建っておらず、残りは全て木々が植えられ、うっそうとした森となっていました。(正確には、季節ごとの手入れも一切されず、ただ放置されていただけなんですが。)

すぐ近くには大田区の公園(鵜の木松山公園)もあり、近隣の住民たちは、半分は区が購入して一続きの公園にし、残りの土地はマンションになるんじゃないかなどと噂していたのですが、10月24日に張り出された建築計画の看板を見て初めて、東急さんが、ここに13階建てのマンションを計画していることを知ったわけです。

 

キャプチャ

(C)google

 


はじめまして


我が家の近くで、東急不動産という会社がマンションを建設するという計画が持ち上がりました。このブログは、住民説明会などで聞いた会社の説明などを通じて感じたマンション計画や企業活動の問題点について書いていこうと思っています。