絶対高さ制限? そんなの知るか!


現在大田区では遅ればせながら「絶対高さ制限」を定める条例を導入しようとしています。大田区がパブリックコメントに提示した案によれば、今回のマンション建設予定地では、基本的には環八沿いのところは高さ30m、環八から30m以上離れているところは高さ20mで、建物の高さが規制されます。そういうところに東急は、高さ40m弱の13階マンションを建てようとしているわけです。

もっとも、現在の絶対高さ制限の条例案では、今回の土地は広さが5,000㎡以上あるので、高さの規制が緩和され、20mという高さの制限があっても1.7倍の34mの高さのものが立てられるというある種の抜け道があるのですが、いずれにしろ今回のマンションは近々建築申請をしてそれが通ってしまえば、あとから条例が施行されても業者としてはそんなのどうでもよいというわけです。ただマンションが古くなって建て替えしようとしたときには、条例に適合しない「不適格建築物」となるので、全くそのままの形では建て替えられなくなるので、当然マンション購入希望者には重要事項として説明しなければいけない情報になるそうです。

いずれにしろ今はない法律なので、そんなものをいちいち考慮する必要はないと考えるのは、まあマンション業界としては常識なんでしょう。そういった規制が検討されているからそれに予め適合するような建物をしようなんて気はさらさらなさそうです。

以前書いたように、説明会での説明の態度からして、東急としては、今の法律に違反していなければ文句は言わせないというスタンスです。自らが沿線の開発に責任をもち、行政とともにそういった町づくりを主体的に進めようなどという気概は全く感じられません。

東急グループの祖である渋沢栄一が知ったら、さぞかし嘆くことでしょう。


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